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GP125
♯3 菊池寛幸
チームウィリー
決勝順位:1位
ベストタイム:2分20秒866
先日の曇天模様とは大きく変わり、25日(日)の決勝レースは、青空が広がる快晴に恵まれた。ただし、日本列島に近づいている台風の影響か、鈴鹿サーキットの最終コーナー方面から第1コーナーにかけて、掲げられた旗が大きく揺らめくほどの強風が吹き続ける。まだまだ夏を漂わせる強い日差しと、湿度の低い乾いた空気は秋の面影という、季節の変わり目ならではの気候が決勝レースの天候だった。
GP125クラスのウォームアップ走行は午前8時にスタート。15分間という短い時間の中で、3時間後に迫る決勝レースに向けた最後の調整に入った。菊池は、先日までのマシンの状況を確認し、さらにもうワンステップ上の調整を着実にこなして、このセッションを終了。残すは、鈴鹿サーキットでの初優勝がかかる決勝レースを迎えるだけとなった。
予定通り決勝レースは午前11時にスタートした。早朝から吹き荒れていた強風は止むことはなく、軽量マシンでの戦いとなるこのGP125クラスでは、大きな影響が出るのではと心配された。特にホームストレートの右後方から左前方に向かって吹く風は、1コーナーを抜けて2コーナーに入ると逆風となりライダーの走りを妨げる。しかも、時おり突風のように吹き抜けることもあり、非常に難しいレースコンディションとなったのも事実だった。
菊池はレース序盤からトップ争いを展開し、5周目以降はトップに浮上しレースをリードしていった。GP125クラスを象徴する激しいトップ争いはここでも変わらず、レース中盤から7台によるサイド・バイ・サイドのレースが繰り広げられた。ライバルの激しいプッシュは一瞬たりとも気を許すことはできず、しかも強風という難しいコンディションの中でトップを守り抜く。その状態のままレース後半を迎え、菊池は2番手で最終ラップへと突入。最後まで誰が勝つのか分からない混戦の中、2番手で最終コーナーを立ち上がり、渾身の力を振り絞ってゴールラインを通過していった。ゴール直後は誰が勝ったの分からないほどの接戦となったが、ライバルと0秒011差という僅差で菊池がトップでフィニッシュラインを通過。今シーズン3勝目を念願の鈴鹿サーキット初優勝という最高の形で締めくくった。
この結果、シリーズポイントも87ポイントを獲得し、2番手に24ポイント差をつけることに成功。シリーズチャンピオン獲得に向けて、さらに大きく前進した。
菊池寛幸コメント
「今回のレースに関して、特に作戦というのは考えていませんでした。どうしても表彰台に上がりたかったので、最終ラップを2位で突入した時には、なんとかその順位を守りきろうと思っていました。最終コーナーでアウト側で上手く立ち上がれたので、それが最後の逆転に繋がったんだと思います。去年まで一緒にやってきたメカニックが第2戦以降に戻ってきてくれたんですが、彼の存在が大きいですね。バイクだけではなく、僕のメンタルな部分も上手くコントロールしてくれるのでとても助かっています。しかも、全日本を走るようになってから鈴鹿サーキットで優勝したことがなかったので、今回の勝利はとても嬉しいです。ここは攻略するのに難しいコースですし、手強いライダーもたくさんいますからね。チャンピオン争いで有利になったって言われましたが、それはまだまだ分かりません。確かに次戦の岡山国際サーキットは得意なコースと言えますが、次もマシントラブルなどがないよう、今までと同じように現状を確認しながら、慎重にレースウィークを迎えたいと思っています。それと、僕は50歳までレースができたらいいなと思っているんです。自分が走れると思っているうちは辞めたくないですね。MotoGPをはじめ、最近では全日本でも年齢制限の話しが上がっていますが、スポーツの世界で考えてみたら、実力があるのにそれを年齢で制限して世代交代させるというのはおかしいと思うんです。“そろそろ若いライダーにも勝たせてあげてよ”と言われることもありますが、僕たちのようなライダーを若いライダーが打ち負かして育っていかないと、世界に旅立っても絶対に通用しないと思うんですよ。今の状態は絶対にロードレース界の発展にならないと思っているので、僕が走れるうちは絶対に辞めません。いろいろとわがままを言って、サポートしてくれる方々や応援してくれる方々にご迷惑をおかけするかもしれませんが、これからもよろしくお願いします!」 |