#044 菊池寛幸
ウイダーホンダ学園DDBOYS
FIM 2006 世界耐久選手権シリーズ第5戦
“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース
三重県・鈴鹿サーキット
7月28日(金) 計時予選
天気: 曇り
路面: ドライ
計時予選: 13位
チーム・ベストタイム: 2分11秒277
ベストタイム: 2分13秒929
昨年、全日本ロードレース選手権GP125クラスのタイトルを獲得し、今シーズンも若いライダーたちを相手にしのぎを削っている40才のベテラン、菊池寛幸が、自身にとって12年ぶりの鈴鹿8時間耐久レースに挑戦する。マシンはHONDA CBR1000RR。もちろん乗り慣れた軽量のGP125とは、あらゆる面で大きな違いがある。チームメイトは大排気量マシンを得意とする浜口俊之選手だ。二人のライダーがペアを組んで8時間の長丁場を走りきる特殊なレースだけに、ライダーのスタイルに合わせたセッティングの違いなど、耐久レースならではの問題もある。
事前に行われた2回のテストはいずれもウェットコンディションであり、菊池にとっては木曜のフリー走行が初めて本格的に4ストローク、1000ccのJSBマシンを走らせる機会となった。それだけに、木曜、そして金曜の予選と、ある程度の戸惑いがあったのは当然だろう。浜口選手が2分11秒台前半というトップレベルのタイムを叩き出したのに対し、菊池が午前中に記録したのは2分16秒267と、少なからぬ開きがあった。足回りのセッティングについても、浜口選手が好む硬い設定とどう折り合いをつけるかというむずかしい問題を克服しなければならない。
菊池はベテランらしい冷静な姿勢で、こうした課題をひとつずつ確実に克服していった。限られた走行時間の中でビッグマシンの扱いを徐々にマスターした菊池は、午後の予選でいっきに3秒ちかくペースを上げ、すばやい順応性を示した。タイムアタックを浜口選手に任せ、自らは消耗したタイヤを使っての走行だったことを考えれば、この結果はきわめて有望なものということができるだろう。
明後日、日曜日の午前11時半にスタートする決勝レースまでに、菊池選手はさらにライディングのレベルを引き上げてくることだろう。当面の目標は2分14〜15秒台の安定したペースをキープし、浜口選手のスピードを活かすこと、と菊池は考えている。7月下旬の猛暑や重いJSBマシンのハンドリングと戦いながら、最後まで体力を持続させて走り抜くことが菊池の目標だ。
菊池寛幸コメント
「いや、言いたくはないんですけど、やっぱりあの暑さの中で大きなマシンを走らせるのは体力的にかなり厳しかった。浜口選手がどうしてあんなマッチョな体をしているか、思い知らされたという感じですね。リヤサスペンションなど、セッティングの好みの違いには、ライダー交代のとき、余計なタイムをロスせずに対処できるはずです。切り返しが重かったり、スロットルワークがシビアだったり、125との差があるのは事実なので、まだ探りながら走っているところです。ただ、今日も午後には無理をせずにタイムを伸ばせたので、よくはなって来ているはずです。決勝レースでは、できるだけ浜口選手の足をひっぱらずに、いいペースで周回できるかということと、体力をもたせることが課題になるでしょう。浜口選手のタイムを見ても判るとおり、マシンのレベルは高いくてストレートや加速で離されるようなことないので、最後まで安定して走り続ければ、成績はついてくると思います。ピットクルーはホンダ学園の1年生が中心ですが、みんな頑張ってくれて、かなりまとまってきました。12年前にも経験した完走の歓びを、ぜひ彼らといっしょに味わいたいものです」
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