#044 菊池寛幸
ウイダーホンダ学園DDBOYS
FIM 2006 世界耐久選手権シリーズ第5戦
“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース
三重県・鈴鹿サーキット
7月30日(日)決勝
天気: 晴れ
路面: ドライ
決勝:DNF
予選:13位
金曜日におこなわれた計時予選の結果、13番目の好位置から決勝レースに臨むこととなった菊池寛幸にとって、2006年の鈴鹿8時間耐久レースは複雑な思いが交錯するレースとなった。スタートを担当した浜口俊之選手は最初の走行を12番手で順調に終了し、12年ぶりに8耐の本番を迎える菊池にバトンを渡した。前日まで猛暑の中の走行を無事に乗り切れるかどうか体力的な不安を口にしていた菊池だが、ピットを離れるとそんな懸念を忘れさせる見事なライディングを披露した。
浜口選手の後を受けてコースに出た菊池は、周回遅れのマシンを避けるためにスピードを落とさなければならない場合を除き、目標としていた2分15秒台のペースを保って快調に周回を重ねた。最初の走行を無事に終えた菊池は、走り始めたときとおなじ12位というポジションをキープして、浜口選手と交代。スポンサーでもあるウイダーの組んだプログラムに従って体力回復を計った。約1時間の走行を終えた後の印象も、体力的な面を含め予想以上に良好だった。ドライ・コンディションでJSB仕様のHONDA CBR1000RRを走らせたのは、木曜の練習走行を含めてこれが4日目だけに、決勝レース中も菊池はマシンへの習熟度を高めていった。決勝レース中のアベレージは、予選まで一歩先んじていたチームメイトの浜口選手と比較しても、まったく遜色のないものだった。
浜口選手が2回目の走行を終了したスタートから3時間の段階で、チームはさらにひとつ順位を挙げて11番手の好位置をキープしていた。菊池は引き継いだ2度目の走行も順調にこなし、トップ10入りをじゅうぶん視野に入れることができる位置をキープして所定の周回を完了している。思わぬアクシデントが待ち受けていたのは、菊池が3度目の走行に出てまもなくだった。体力的にも余裕ができ、JSBマシンを自在に操ることについて自信を深めていた菊池は、さらにペースを上げようとしていた。先行するライダーの脱落もあって順位を上げていた菊池は、ダンロップカーブを上りきったところで遅いマシンを交わした瞬間、これと接触して転倒する不運に見舞われた。
幸い菊池は負傷を免れたが、マシンのダメージは大きく修復に3時間近くを要することとなった。終了前1時間を切ったところで浜口選手がピットを離れ、終了まで走り続けることができた。公式記録ではわずかな差で完走を認められなかったが、チーム全員が一丸となった経験は12年ぶりの鈴鹿8時間に参戦した菊池にとってもたいへん感慨深いものだった。
菊池寛幸コメント
「今日は思った以上に上手く走れて、不安だった体力面もまったく問題はありませんでした。ウイダーが用意してくれたプログラムに従って走っていたおかげで、体の方は予選までよりかなり楽になっていました。自分が担当した最初の2回の走行は思ったとおりだいたい2分15〜16秒くらいのペースで走れたし、いい感じだったと思います。ずっと11〜12番手というポジションをキープしていたんですが、前のトラブルもあって、そこからひとつかふたつ順位が上がったところだったと思います。3回目も自分の感触は良くて、もっとペースを上げようと思っていたところだったんです。ダンロップカーブを上りながら、ゆっくり走っているマシンを抜いたすぐあと、ラインが変わって斜め後ろに接触される形になってしまいました。自分の判断ミスであんなことになってしまい、申し訳なく思っています。でも、今日は自分の走りにも満足できたし、あのアクシデントと結果を別にすればとても楽しくレースができました。大きなマシンに乗れるという自信もついたし、できることなら来年もまた出場したいですね」
FIM 2006 世界耐久選手権シリーズ第5戦“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース[
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