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宮崎 敦 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦レポート
文部科学大臣杯
2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦
第40回MFJグランプリ SUPERBIKE RACE IN OKAYAMA
10月5日(日)
岡山県・岡山国際サーキット(フルコース:3.703km)
天気 予選日:晴れ/決勝日:雨
#72 宮崎 敦(TEAM DAYTONA GIVI YZF-R6)
<予選>4番手 ベストタイム1分34秒983
<決勝>2位 ベストタイム1分45秒312
早くも最終戦となった2008年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ。岡山県にある岡山国際サーキットがその最終戦の舞台となった。開幕直前の契約問題から今季開幕戦を初未出場。スポンサーやファンの方々からの熱い応援で、宮崎は自らチームを立ち上げ、旧型のマシンで今季の戦いを強いられたのだが、最終戦を迎えた時点では表彰台を2度、ポイントランキング3位と、力を発揮しシーズンを過ごしていた。どんな状況下においてもレーススタンスを崩す事なく活動を続ける宮崎は、このレースも優勝のみを目指し岡山に乗り込んでいた。
金曜日のA.R.T.合同走行は快晴の中行われた。エンジンの慣らしからスタートした宮崎、セットアップ時間はわずかながらもマシンをまとめて、総合2番手のタイムを出し好調をアピールする。翌日土曜日の予選も快晴の中で行なわれた。セッション序盤は、更なるセッティングを詰めていき、終盤タイムアタックを開始。1分34秒983と、ポールポジションからわずか0.299秒差で4番グリッドを獲得した。
しかし、決勝日は朝から雨が降る。コースコンディションはウェット。今季、このコースでは一度もウェットで走っていない宮崎は多少の不安があったものの、午前中に行われた15分のウォームアップセッションで、雨でのコースとマシンの状態を確認するしかない状況になった。アタックするが、セッティングがあまりに合わない。トップから4秒遅れの14番手で決勝当日のウォームアップ走行を終えた。
この状況を捉えた宮崎は、このセッション後に大きくセッティングを変えることを決断。午前中のこの状態で、このままセッティングを詰めても4秒の差は縮まらず、レースは勝負にならないと宮崎は判断し、まったく違うバイクになるほどセッティングを大幅に変えた。判断は見事に的中した。宮崎の長年培った開発能力の高さと判断力の結果であった。
決勝で好スタートを決めた宮崎は、2番手で第1コーナーに突入。全く走っていない新しいセッティングを確かめながらも、2番手をキープする周回を重ねていく。このセッティングで行けると判断した宮崎はトップを走る小西選手を追い3番手の高橋選手を引き離していく。しかし、この時点で小西選手との差は3秒近くあった。降りしきる雨の中で、1周ごとにその差を縮めていく宮崎は、レース後半には小西選手と1秒差までその差を縮めて追い上げのレースを見せる。
そして、レース終盤、その差をさらに縮め小西選手とのバトルを繰り広げた。残り3周のところの第1コーナーで一度はトップに立つが、ラインが交差し、またトップを奪われる。確実に差を縮められるところと、確実に差を広げられるところを確認した宮崎はラストラップで小西選手と更に激しいバトルを展開する。何度もトップが入れ替わるラストラップに勝負はゴールラインまで続いた。最終コーナー、小西選手より速い立ち上がりで差を縮めピタリと真後ろについた宮崎はホームストレートで小西選手に並んだが、わずか0.069秒追いつかず、チェッカーを2位で受けた。
急造チームで挑んだ全日本選手権。宮崎にとっては5戦の戦いだったが3度の表彰台を獲得し、宮崎は今シーズンをランキング2位まで上り詰めて最終戦を終えた。
レース直後の宮崎はレースに勝てなかったことに対しての悔しさを見せていたが、今までにない最悪な状況でスタートした今シーズンを、スポンサーやファン、関係者の励みでここまで来れたことに深く感謝しながら、中身のあるレースシーズンだったと語っていた。
宮崎 敦コメント
「今年は今まで経験したことがない最悪なスタートでした。でもそれをいろいろな人が力を貸してくれて、ここまで来れたことに感動しています。今シーズンこの状況の中で結果を残していくということは、自分自身の培ってきたものを、何処まで発揮する事が出来るのか?
パフォーマンスを見せていけるのか? 自分を再確認するチャンスでもあり、チャレンジでした。モチベーションの維持も強いられながらのシーズンでしたが、とても良いシーズンでした。本当は優勝をして、僕と一緒に戦い頑張ってくれたメカたちに1勝をプレゼントして、逆におめでとうを僕から彼等に言うつもりでいましたが、云えずに本当に悔しくてなりません。でもシーズンを通して彼等の心にもきっと何か残ってくれていると思っています。来年の体制はまだなにも決まっていませんが、現役を続けられる限り頑張りたいと思っています。今年も温かい応援ありがとうございました。」 |