INDY JAPAN 300予選Report

今シーズン初レース
予選は不本意な13番手どまりに


名門レイホールへチームを移籍、そして、全16戦のうちの2戦のみ(第3戦もてぎ、第4戦インディアナポリス500マイルレース)の参戦することとした。そして、2004シーズンが開幕し、もてぎ戦を控えた3月末、フェニックスで、昨年の最終戦以来実に5ヶ月ぶりにIRLインディカー・シリーズのマシンに乗り込みテスト&シェイクダウンテストを行なった。

そして4月を迎え、ロジャー安川は、事前の数々のプロモーション活動の疲れも見せることなく、14日にはもてぎへ入り、翌15日、今年初レースの舞台となる、ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイ(オーバルコース)で、No.16 Sammy(Honda/Gフォース/ファイアストン)を走らせた。このINDY JAPAN 300は練習初日が木曜日、予選が金曜日で、土曜日が決勝という3日間の勝負である。2回の練習走行が予定されている走行初日の木曜日は朝から快晴。風(ホームストレートで向かい風となる東風)はあるものの、暖かな一日となった。エントリー全車をグループ1とグループ2のふたつに分け、各グループ45分で行なわれる練習走行は正午からスタート。ロジャーが走行するグループ1は12時から12時45分までの走行となる。コースに一番最初に飛び出したのは松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング)。日本のファンに自らをアピールして、まず1周のチェックを行なう。すぐにロジャーも走り出し、8周を走行。28秒3839のタイムを出して、応援に来たファンに応えた。

その後は、各車、走行を行なってはピットインという作業を繰り返しつつ、タイムを縮めてくる中、残り5分で、27秒5921(平均時速198.318マイル)で暫定トップへたったロジャーが真っ先にピットでマシンを降りた。結局その後グレッグ・レイ(アクセス・モータースポーツ)がタイムを塗り替え、ロジャーは走行1グループ目の中で、2番手のタイムを記録した。走行を終えたロジャーは「クルマの調子もすごくいい。最初の出だしはいい、セットを変えていったらバランスがよくなった。この調子でレースもしたい」とコメント。続くグループ2ではトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が27秒2115を出してトップ。ロジャーのタイムは総合で10番手となった。

2回目の走行は、1回目の練習走行終了の1時間後である午後2時半にスタート。この走行も、グループ1からの各45分の走行となる。一回目の走行よりもやや風は強めになった。2回目の走行では、各車がそろって27秒台に入れてきて、ロジャーは27秒2383(平均時速200.894マイル)までタイムを縮めた。グループ2の走行では1回目と同様、クラッシュが多く最後はイエローチェッカー(追い越し禁止の黄旗が出たまま走行時間終了)で終了となった。ロジャーはこの2回目の練習走行でも総合7番手とした。

4人ものドライバーがアクシデントを起こす中、ロジャーはトラブルなく、マシンをうまく仕上げることができた。また、チームは今回から、バディ・ライス、ヴィトール・メイラという同世代の若いドライバーを擁した3台体制を敷き、豊富な走行データを共有できるメリットがうまく活かされたことになる。

そして、公式予選が行なわれる16日も前日同様、朝からいい天気となった。風はそれほど強くなく、湿度も低い。予選の前後に公式練習走行枠が1枠ずつ設けられており、午前9時30分から始まった走行では、各車とも走り出しから、タイムが上がっている。ロジャーもタイムを縮め26秒8942を出すも14番手のタイムとなってしまった。マシン・セッティングの方向が思った通りにタイムアップに貢献しなかったようで、チームとロジャーはマシンに別のセッティングを施して予選に臨むこととした。

IRLインディカー・シリーズの予選はくじ引きで決められた出走順番で行なう1台ずつのタイムアタック。走り出して2周アタックし、そのどちらか速いタイムのほうを予選タイムとすることになっている。走り出して、マシンの調子が悪かったり、タイムが出せないと思ったら、ウェーブ・オフといって予選をキャンセルすることが出きる(そのかわり再チャレンジは全車が走行した後の1周のみのタイムアタックとなる)。今回のロジャーの出走順は、22台中の22番目。順番が遅ければ、アタックする際の目標タイムがわかる、というメリットがある。しかし、ときに気温が時間とともに上昇していくことも考えられ、気温が上昇しすぎることでドラッグが増えスピードが出ないという危険性もあるが、今回のもてぎでは気温の上昇はそれほど心配する必要はなかった。しかし、ロジャーが出したタイムは1周目26秒8415(平均時速203.863マイル)/2周目26秒8464どまり。予選順位は13番手。ターン3-4でマシンがオーバーステア気味になり、アクセルを踏み込むことができなかったのが原因であった。予選を終えてロジャーは「明日はもっとがんばる、全力でいきます」とコメントした。

予選後には最終の練習走行が行なわれた。各車とも翌日の決勝に向けた最後のセッティングを詰める作業となった。ここでロジャーは27秒5584(平均時速198.560マイル)というラップタイムで、18番手で走行を終えた。
IRLインディカー・シリーズ [第3戦・予選] [第3戦・決勝][第4戦・予選][第4戦・決勝]