
 |
Indianapolis 500mile Race 決勝Report
世界で最も長い歴史を誇るビッグ・レース
タイヤトラブルに遭いながらも10位でゴール
ポール・デーに22台、そしてセカンド・ポール・デーに4台が予選を通過した。12番手グリッドを獲得したロジャー安川は19日から再び始まる練習走行日(4日間)を使って、今度は予選セッティングから本番の決勝に向けたセッティングを詰めることに専念することとなる。これは単独で走行を重ねる予選と、33台が同時に走行をする決勝では全く違うセッティングが必要とされるためである。ロジャーとレイホール-レターマン・レーシングは、3台体制をフルに活用し、バディ・ライス、ヴィットール・メイラと仕事を分担しマシンセッティングを進めた。そして19日には、ロジャーはまたもその日3番手となるタイム(平均時速219.173マイル)を出すなど好調さをキープし続けた。
23日のバンプ・デー。一時は33台フルグリッドが埋まらないのではと心配されたものの、無事33台が予選を通過。33台以上が予選に臨むことなく、昨年に引き続き今年もバンプなしとなった。そして決勝走行直前、最後の走行日となる27日のカーブ・デーは最終プラクティスとなるが、ここでは決勝用エンジンをマシンに搭載し、最終の確認をするのみで走行を終了。これはできる限り走行距離を抑えエンジンを温存し本番に臨むこととしていたためである。
そして迎えた決勝当日。天気予報は雨を予想し、実際に天候は早朝から雨が降ったり止んだりする状態。路面がウェットではIRLインディカー・シリーズはレースを行なわない。雨が降り続けば、月曜日への延期となる。レース・スタートは午前11時からであったが、コースマーシャルの懸命な乾燥作業によって、レースは2時間遅れただけで無事グリーンフラッグが振られることとなった。
スタートはポールポジションから飛び出したバディ・ライスが、レースをリードするが、21周目には、雨が落ちてきて、イエロー・コーションとなった。ここで天候の回復を待ちつつ各車周回を重ねたが、雨足は弱まらず、27周目に、ついに赤旗が振られた。12番手スタートのロジャーは一時10番手まで順位を上げるものの、その後、パンクで予定外のピットストップを行なったため、順位は22番手に後退し、そこでレース中断を迎えた。
一旦は順延かと、と思われたレースだが、天気は回復し、約2時間弱の中断時間を経て、再スタート。ここからロジャーも一気にばん回するはずであったが、今度は新たに装着したタイヤがなんとスローパンクチャー(タイヤの空気が少しずつ漏れてしまう現象)! このため、再度ピットインしたため、23位までポジションを下げることになってしまう。しかし、レースはまだ前半。ひとつでも順位を上げるべく追い上げを開始。レースは200周で決するレースの半分、100周を過ぎ、規定のレース距離の半分が越えた時点でレースは成立するため、次に雨が降ってきたら、レースは終了してしまう可能性は高かった。ロジャーも早めのポジションアップが課される展開。
そして、いくつかのクラッシュにも助けられ、23番手からぐんぐんと順位を上げていったロジャー。200周フルに走りきればさらにポジションアップが可能かと思われたが、170周を越えたところでついに雨が降りはじめ、173周目にイエロー・フラッグが出され、ここでポジションアップは阻まれた。そして予定より20周少ない180周でチェッカード・フラッグが振られた。タイヤのトラブルが2度もありながらロジャーは10位で完走。2年連続でこの世界最大のレースをトップ10フィニッシュで終えることができた。優勝したのは、ロジャーとともにマシンを協力して作り上げたチームメイト、バディ・ライス(No.15レイホール-レターマン・レーシング/Honda/Gフォース/ファイアストン)であった。
|